金田式の動作を検討する
ある朝金田式でも初段をバイポーラに替えてアイドリングを絞ってみるとHCAのようにならないだろうかと
考えた。少なくとも初段はなるはずである。
これが改変前の金田式。初段にはカットオフしない程度の電流が流れている。
初段と二段目の電流は逆相になっている。これは終段のSEPPがドライブできる条件となる。
初段を0.5mAに絞ってみる。
初段はいい感じになっているのだが二段目がカットオフした。フォールデッドカスコードの宿命である。
ファンクションブロックを使ってカットオフしない理想フォールデッドカスコードにしてみる。
きれいな逆相だが残念ながらこれでは終段がドライブできない。
HCAだとこうなっている。
このような波形にならないと増幅作用は無い。
頭を絞って考えてみたら入力信号との差分を作ってやっと実現した。これは実回路ではほぼ不可能だと思う。
NFBをかけると反転アンプとして増幅されている。
(おわり)