2015年の音楽生活11
ノンスイッチングB級サイドバンドドライブ
上條アンプはクロスシャント増幅段で飛躍的に進化を遂げたが、どうやらここまで進化したようだ。左が最後の回路
になる。右の回路と比べるとベース電流の影響を排除したのが改良点になる。
最後の70Wアンプの構成は終段トランスリニアバイアスアンプなためプッシュプル合成ののち終段と結合されている。
あと何年か製作を続けられていれば終段個別ドライブまで到達していただろうか。ノンスイッチングB級サイドバンドドライブ
がもたらす豊穣な世界が待っていたというのに。
ディスクリートのキットHA10を一部改造するとHCAアンプにすることができる。
HA10
HCA回路
暇ができたらやってみるかもしれない。
C2193 SEPPアンプを作り変えてHCAアンプにする。音質がかなり向上するに違いない。
SEPPアンプ三題
2SC2193は沖電気製のシリコントランジスターだ。メタルキャンタイプなので中を覗くことができる。
半導体チップにワイヤーがボンディングされている。
もしオフセットが調整できないときは次のように配線を変えればできるようになる。どちらになるかは
やってみなければわからない。
馴らし運転でアイドリング電流を見たが熱結合なしで安定している。音は文句無くバイポーラ史上最高といえる。
完全アンプと類縁の音だがこちらは伸びやかで明るい音がする。
#11100
#11982の解決不能問題にいよいよ接近してきた。だが到達するのは来年になるだろう。
(つづく)