私の考えるヘッドホンアンプ4

  ダイアモンドバッファも負荷が39Ωだと厳しいものがある。





  音はくっきり系で意外と使えるかもしれないがもうすこし工夫が必要だ。


  これだと効率よく歪を打ち消してくれる。





  ±3V程度では動作してくれないのでこのような電圧になった。据え置き型に向いている。



  ダーリントンにするとこうなる。






  天然歪だ。NFBかなにかが必要と思う。



  まとめ





 実測データ






  やはりC1815では39Ω負荷は荷が重いようだ。

  SLCは試したがこの負荷では猛烈に歪むのでNG。


  1A級のTRにする。これがまっとうな考え方。






  バイアスの動作がクリティカルなので少し改良する。






  これなら見慣れた特性だ。5,7次歪が沸いてくるところも同じ。これをZDR処理すれば0dBヘッドホンアンプとして
使えるものになるだろう。


  これも調べて見た。





  あら出力取れていない。念のためバッテリー式をもういちど計測する。







  これだと取れていますね。何でかなあ。


  電源部を作り直したらちゃんとしたデータが取れました。




  素のダイヤモンドバッファより良い特性だ。これなら使えそう。


  で、いよいよヘッドホンアンプができた。J-FET Buffer を採用。






  J-FETの入力インピーダンスはとても高いので、このように立派な特性になる。


  完成したので聴いてみた。私の場合長〜い延長コードをつけて聴くのでTL072ではシュワーッと発振する。
位相補正がめんどくさいのでCXA4559で聴いているがFETの味がありなかなか美味なアンプと思う。

  ChuMoyとV−FETとこれの三者で聴き比べると、細かい差はあるがどれも似たような音である。思うにヘッドホン再生
では頭部の中ほどで鳴るので使っているうちにあらゆる機器は脳により平準化、無害化されるような気がする。パワーアンプ
ほどの差は感じられない。

  OPA2604をいれたChuMoyは結構繊細で素朴な味があり、このなかでは一番聴きやすい音がする。バッファを入れると
汎用性は増すが若干くせもますと考えればよいだろう。またV-FETではとても聴きづらい録音もChuMoyではきれいに聴ける。

  ChuMoyを超えるのは難しいのかとちょっと思ったが、ハイクオリティの録音テープはV-FETでよい結果がでるので逆に問題の
あるテープは録音しなおしの方向で考えることにする。