何でもフィードフォワード

  正相入力と反転入力をもつリニアアンプなら、何でもフィードフォワードアンプにすることができる。これは
アンプ界における一種のパラダイムシフトなのだが気づくのが少々遅れてしまった。

  こういう制御アンプは通常++−入力をもつミクサーを必要とする。しかしフィードフォワードの場合はお尻
から合成するので+−入力があれは成立すると考えればすんなり理解できる。







  D−NFBの場合誤差の打消し(重ね合わせの原理)が成立するためにはgain Aのアンプが線形でないといけないので
最初から矛盾をはらんでいるのだが、フィードフォワードはそういう心配はいらない。




  ODNFではgainAの大きさは仕上がりゲイン並みのため、gainBがある程度大きくないと充分に歪を低減できない。
gainBがハイゲインの場合NFBの高帰還と結果は同じになる。これがODNFはNFBであるといわれる所以である。


  参考 ODNFから見たNFBの世界


  この場合gainAが大きければ高帰還になる。



  フィードフォワードアンプにBTLスイッチを装備することも可能である。


LM380Nフィードフォワード





  これで動作して音は出る。だが少々問題があるようだ。






  配線の短いバージョンでやってみた。これも音はでるが問題があるようだ。



  このようにしてみた。








  異常発熱もないし音も心なしか良い。




  三次歪が少なくなっている。



   Bridgeもしらべてみた。





  さらに良くなっている。


  参考 アンバランス





  元々三次歪が少ないのか。LM380の世界は混沌としている。