カブトガニアンプ
このようなアンプを作ってみる。
部品は、NJM2068Dと日立の旧MOSを準備。
一応仮想オペアンプシリーズのアンプで、各オペアンプの音を聴いてみた。
5532はそのままで目標を超えている感じがあり、2068は今回はパス。
4580は悪くは無いと思うが、4559が目標の音に近い。
ということでSONY CXA4559が今回採用される。
このケースは大引き用の金具で400円くらいで手に入る。穴あけも必要無いし、
六角ナットをエポキシでくっつけているだけである。
回路もごく単純なものになると思う。
回路図を書いてみた。
まるでカブトガニのようである。
音はμA741のときのようなノイズもなく、繊細に切れこみ奥行きのある音である。
ゲインを80倍にすると、パッシブ型MFBアダプターが使えそうである。空気ボウフラのアンプにしてみよう。
最近はMFBのかかりぐあいをMy Speakerで見ている。ゲイン20倍だとうまくかからないのである。
空気ボウフラ速度特性
このくらいになるとやはり素晴らしい。長岡鉄男氏が晩年にスワンをB−10IIで鳴らし、スピーカーを捕まえて信号どおり
に動かすと表現したが、それならこちらのほうが本家である。
RーSG7と比べ若干変な音がのる気がするが、きれこみは素晴らしい。
もしかすると長岡氏はもう手に入らないHMA9500IIでスーパースワンを鳴らし、MFBをかけたらどうなるか
夢想していたのかもしれない。
それならよく似たものがここにある。
このくらい忠実度があがると、やや電気的だが実在感がただよってくる。解像度は高く柔らかく、不思議なつや
がついて回る。音場は万全ではなく、音が位相の迷宮から吹き出してくる感じがある。
その後左右のレヴェルを合わせてみるとかなり良くなった。これなら水準以上である。