完全アンプ
このアンプの動作は、まず初段FETで入力電圧を電流(直流+信号電流)に変換
し、それを電流のままhFE倍し、直流分を引算して、直線化回路(NFB)を経て、負荷
に出力されるという全く無駄の無いものです。
アンプとして完全なので、完全アンプと命名しました。
K117というNチャンネルFET4本で、パワーアンプのインフラを構築
してあるということです。
信号経路にシリーズに入る素子が2個というのは、信じ難いですが本当です。
このように基板はとても小さい。
(1998年6月製作)
完全アンプが優れている理由について簡単に述べますと、
1 hFEの電流特性が大変優れたパワートランジスタが存在する。
例)アキュフェーズP1000に使われている2SA1962
ということは、初段の電流直線性がよければ、ほとんどリニアな増幅がなさ
れていることになります。しかしNFBはかけたほうが良いでしょう。
2 アイドリング電流がVbeに依存しないので、熱補償が不要になる。
このことより回路が簡単になります。
以上よりDCアンプでありながら驚くほど単純な回路が実現しました。