可聴域の細部まで調べる(2)

  最初にマスタリングによる違いをみてみよう。

  マウンテン・ダンスのレギュラー品とxrcdを調べる。

  Friends and stranger

  冒頭の信号の始まりは0.15s違っている。レギュラーCDの方が遅い。又ひっくり返して相似になるので明らか
に逆相で入っている。xrcdのほうが録音レベルが高く、16ビットをフルに使おうとしていることがわかる。また波形
が違うので高調波成分も違っている。


   xrcdは音質を調整するときに、イコライザーを通さずになるべくケーブルで行うといわれている。そのほうが鮮度が
保たれるわけである。

  つまり、未検証だがラインケーブルで音質も波形も変わる可能性がある。


ベルの音









   regularのほうがはっきり聴こえ、xrcdのほうが歪少なく綺麗に聴こえると予想されるが、どうだろうか。

拍子木の音(41.58s)



  波形は違いますね。

 さらに拡大します。



   きれこみが深いのがわかる。おそらくこれが情報量の違いに相当すると思う。


1m25sのシンバル音


  xrcdではゼロクロスしている部分がregularでは付帯音に埋もれているように見える。

  装置が良ければregularとxrcdの差は絶対出ることは間違い無い。

  このへんのテーマは興味深いが、このくらいにして次に移りたいと思う。


参考

  regukarでは20kHzでスパっと切ってあるが、xrcdはそうではない。