さてこの回路は定電流回路なので、R4をいれても流れる電流に影響を
及ぼさないはずです。そこで1KΩの抵抗をいれることにします。ついで
に入力と出力にカップリングコンデンサーをつければ、ゲイン3倍の反
転アンプができあがります。
これがどうして増幅回路なのかというと、おおざっぱな説明ですが
次のようになります。
<説明>
これは定電流回路なのだが、実は電流を*点における電圧でコントロール
できるので、可変定電流回路なのである。
*点に入力信号電圧をかけると、それに応じてコレクタ電流が変化する。
すると、R4に発生する電圧降下も変化するので、その電圧変化を出力とし
てとりだすことができる。
よくわからないという方は、成書で勉強してみると良いでしょう。
定本 トランジスタ回路の設計(CQ出版社)
定本 続トランジスタ回路の設計(同)
これらを独学でマスターできれば、HMA9500のレベルのDCアンプを自力で
設計できるようになります。
さらに先をゆくためには金田アンプの研究が必要と思いますが、残念なこ
とに、その本は現在絶版となっています。
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